自分の歯でしっかり噛むためのサポート
虫歯を治し、歯周病治療も終わり、これで一安心…そう思う方も多いと思います。いつまでも自分の歯で美味しく食事をするためには、「予防歯科」の考え方が必要不可欠です。
鈴木歯科クリニックでは、90歳、100歳まで自分の歯でしっかり噛むためのサポート体制が整っています。
予防歯科
虫歯の一番良く効率的な治療法、それが「予防歯科」です。
虫歯になってから歯医者さんに行く時代は終わり、令和の時代は虫歯になること自体を防ぐ治療法がますます重要となってくるでしょう。
幼少期における予防歯科

成人からの予防歯科
メンテナンス
毎日食事をするたびに、また寝ている時の歯ぎしりや食いしばりによって歯はすり減っていきます。自身では変わらないつもりでも、少しずつお口の中は変化しています。
良い状態を保つためには、かかりつけの担当歯科医師がその変化の中でも悪い部分を早期発見・察知し修正を行うことが大切です。
- 歯のメンテナンス
- 入れ歯のメンテナンス
- 歯周病のメンテナンス
- インプラントのメンテナンス
- 被せ物のメンテナンス
- 噛み合わせのメンテナンス
- マウスピースのメンテナンス
などがあります。

お子様の歯のお手入れアドバイス
0歳~3歳 (乳児) | 歯が生え始める頃です。生えたての歯は柔らかくむし歯になりやすいので、適切な歯ブラシが大切です。 |
3歳~5歳 (幼児) | 乳歯が生えてきて歯列が完成する時期です。歯と歯の間に隙間が空いているためおやつなどが挟まったままにならないようきちんと歯磨きをしてあげましょう。 |

6歳~8歳 (小学校低学年~中学年) | 永久歯が生え始める時期です。生えたての永久歯はむし歯になりやすく溝も深いため、歯医者さんで溝をあらかじめ埋める予防治療(シーラント)をしてもらいましょう。仕上げ磨きを嫌がり始めますが、根気よく仕上げ磨きをしてあげましょう。 |
9歳~12歳 (小学校高学年) | 自分で歯磨きをする頃です。この時期は乳歯と永久歯が混在している時期なので、お子さんがちゃんと歯磨きができているか、一緒に歯医者さんでチェックしてもらってください。 |
13歳~ | すべての歯が永久歯に置き換わります。一人でも定期的なクリーニングに通えるようにバックアップしてあげてください。もちろん、親子でのご来院も大歓迎です。 |
おやつについて
身体の小さな子どもにとって、おやつは栄養を補給する大事な機会です。しかし、おやつも種類や食べる時間によってはむし歯ができやすくなってしまいます。
正しい知識を身につけ、家族でおやつの時間を楽しみましょう。

時間を決める
好きな時間におやつを食べるようにすると、いつまでも甘い砂糖がお口の中に入っていたりご飯のときに食欲がなくなったりします。10時と3時といった、決まった時間に与えるようにしましょう。
1回で食べる量を決める
大きな袋ごと、ペットボトルごと与えるとダラダラ食べのもとです。面倒でも小皿やコップに移してあげるようにしましょう。
むし歯になりやすいものに気をつける
砂糖入りのガム、チューイングキャンディ、キャラメルなどはなかなか溶けずに歯の隙間などにこびりつきお口の中に残りやすく、むし歯になりやすいおやつです。逆にあられやナッツ類は砕けやすくお口の中に残りにくいおやつです。
糸ようじを活用しましょう!
歯ブラシで磨いただけだと、汚れの70〜80%しか磨けていないという話を聞かれたことはないでしょうか。
のこりの磨き残しは、歯と歯の隙間に存在しています。これは歯ブラシでは除去することは不可能で、物理的に「デンタルフロス」を使って取らなければなりません。

特に過去に1回でも歯と歯の隙間に虫歯ができたことのある方は、別の場所でも虫歯になりやすいので要注意です。
キシリトール
自然界の多くの果実や野菜に含まれている糖アルコールという甘味炭水化物の仲間です。人の肝臓でも一日あたり15gのキシリトールが産生されているほど、自然界にとって当たり前の物質です。
よく見る食品添加物のキシリトールは白樺や樫の木などから抽出した原料をもとに工業的に自然界と同じものを作っているため、人体に安全なものであるといえます。

キシリトールは砂糖と同じ甘さを持っていて溶けるときに熱を奪うのでスーッと冷たい感覚があります。その理由から、ミントと同時に使用されることが多いのです。
キシリトールが優秀なところは、ソルビトールやマルチトールなど他の糖アルコールからは虫歯を作る量ではなくともプラークで酸が産生されますが、キシリトールは酸が全く出来ないところです。甘味も強いので唾液が出るため、酸を中和するというところも良いところです。
そして最大の特徴は、虫歯に発生や進行を防ぐというキシリトール唯一無二の特徴があることです。
キシリトールをタブレットやガムなど一定期間以上口に入れると虫歯の原因となるプラークがつきにくくなり歯の再石灰化を促し虫歯菌自体の活動も弱めるという作用があります。どうしても口寂しく何か食べたい、そんな時にはキシリトール100%を選んでいただきたいです。
市販のものには砂糖を配合したキシリトールガムもあるため、虫歯の原因となる場合があります。どれを選んで良いのか不明な場合は、鈴木歯科クリニックの歯科医師におたずねください。
プロケアとセルフケア
虫歯や歯周病予防に欠かせないのは、プロケアとセルフケアです。歯科医院で歯科医師が行う「プロフェッショナルケア」、そのとき受ける歯科医師の指導を参考に自ら行う毎日の「セルフケア」の両方が重要です。
セルフケアは1日2回〜3回で毎日行い、プロケアの数を遥かに上回りますが間違った方法で清掃していたり、プロでないととれない隅々のプラークや歯石などはプロケアで取る必要があります。

鈴木歯科クリニックでは、歯周病治療の得意な歯科医師が複数在籍しています。
歯の抜ける原因となる「歯石」を取り残さないよう徹底的にプロによる歯石除去を行い、またおうちで自分でお掃除できるよう一人ひとり丁寧にレクチャーを行っております。
予防歯科先進国スウェーデン
スウェーデンは1970年より前は多くの人が虫歯や歯周病で歯を失っていた国でしたが、政府のプロジェクトにより国民の約90%が予防歯科を実践し、現在では世界で最も歯科疾患が少ない国と言われています。
80歳の残存歯数でみると、日本は平均残存歯数13本に対し、スウェーデンは21本です。(日本2017年歯科疾患実態調査、スウェーデン2015年Swedish dental Journal)

歳をとれば歯は無くなっても仕方ない、とは正しくありません。
無くなるのは当たり前から、予防さえしていれば歯は残ると考えを変え、一本でも多く歯を残していきましょう。
スウェーデンにおける予防歯科
スウェーデンで行われている虫歯予防・歯周病予防のうち、特に有効であると考えられるもの
- 歯科定期検診(メインテナンス)受診率90%
- 国民の、歯の重要性に対する理解度
- 「イエテボリ法」の実践
イエテボリ法
飲食を行った後、口腔内のpHが酸性に傾く事で歯の表面が溶かされます。食後すぐに口腔内pHを中性近くに戻してあげることで、虫歯発生のリスクが低下します。特に、就寝前のブラッシングが重要です。
スウェーデンのイエテボリ大学で考案された「イエテボリ法」は、ブラッシング時の歯の石灰化を促す効果があります。
「イエテボリ法」のやり方
フッ化物配合歯磨剤は、多めにつけるようにしましょう。小児に行う際は、年齢別のフッ化物量の規定を遵守してください。
30秒間そのまま水とフッ化物歯磨剤をお口の中で混ぜます。その後、2時間は飲食はしません。
うがいができずに気持ちが悪いという方は、STEP1の前に事前に歯磨きをすると良いでしょう。