瑞穂区の歯医者・矯正歯科
すずき歯科・矯正歯科
完全予約制
名鉄堀田駅徒歩3分
歯周病治療
瑞穂区の歯医者「すずき歯科・矯正歯科」では、歯周病治療の専門的な知識と技術を持つ院長(日本歯周病学会認定医)が在籍しています。これまでの豊富な治療経験と専門的な知識を活かし、患者さま一人ひとりのお口の状態や進行具合に合わせ、適切な治療をご提供します。
また、治療後のメインテナンスは、院長の指導のもとで院内テストに合格した歯科衛生士のみが担当。歯周病に関して専門性を持つスタッフが、再発防止に取り組みます。
歯周病は、日本では人口のおよそ80%が罹患している国民病です。歯周病の原因と治療法を深く知ることが治療の上では大切です。歯周病の多くは無症状で、気がついたら手遅れ…ということも少なくありません。
歯周病にかかっている方で、症状が出る場合には以下のような特徴があります。
TROUBLE
歯周病の怖いところは、むし歯に比べて自覚症状が薄いことにあります。グラグラに気付いた時にはすでに症状が進行していることも少なくありません。
そして、奥歯の歯が1本が抜けると、咀嚼効率が30%低下すると言われています。
また、歯並びや噛み合わせに不具合が生じ、その結果他の歯まで次々と抜けていきます。
日本では30歳以上の約8割の人が歯周病にかかっており、歯を失う原因の4割が歯周病です。
歯を残すには、歯周病対策が欠かせません。
歯周病を進行させる菌を総称して「歯周病菌」と呼びます。
歯周病菌(撮影:すずき歯科・矯正歯科)
歯周病はAA菌やPG菌、スピロヘータなどの歯周病菌による感染症です。なかでもレッドコンプレックスと呼ばれる3種は歯周病の原因菌の中でも特に病原性の高いもので、赤信号を意味する「RED」からその名前が付けられています。
位相差顕微鏡検査でこれらの菌が発見されたら、迅速に治療を開始されるのが望ましいです。
(A) P. gingivalis
(B) T. forsythia
(C) T. denticola
※1 引用
すずき歯科・矯正歯科では、歯周病菌を観察することができる「位相差顕微鏡」を完備しており、患者さまのお口の中に隠れている歯周病菌を実際にモニターやタブレットでご覧になることができます。
初回検査費用 |
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0円 |
一般検査費用 |
4000円 |
当院では、拡大率3,000倍の位相差顕微鏡を用いて、歯周病菌の有無や活動の状態を確認しています。お口の中のプラークを少量採取するだけで細菌の種類や量が分かるため、患者さま一人ひとりの口内環境に応じた治療計画の立案に役立ちます。
検査結果をモニターやタブレットに映し出しながらご説明するので、ご自身の状態をしっかり把握したうえで治療を受けていただけます。
位相差顕微鏡検査は歯周病の正確な診断に必要で、皆さまに受けていただきたいという理由から初回の検査を無料でご提供しています(通常、必要な検査は1回のみです)。
などは、歯周病が原因で起こる疾患、または歯周病の存在によって増悪が報告されている病気です。
歯周病菌は、その毒性の強さに加え、血管内に入って死滅してなお「内毒素」が残留し血糖値を上昇させたり、内毒素により誘発されたTNF-αや炎症性サイトカインがインスリン(血糖値を下げる働きを持つホルモン)を阻害し糖尿病を悪化させます。
誰もがすぐに歯周病になるわけではありません。こちらでは歯周病に至るまでの流れを解説していきます。
お口の清掃状態が悪くなるとバイオフィルムが形成され、細菌が繁殖することでまず歯ぐきが腫れてきます。これを歯肉炎と呼びます。
歯肉炎には比較的容易になりますが、日々の丁寧な歯磨きで治すことができます。しかし、歯肉炎になったままでいると歯石により歯と歯茎のはえ際が赤く腫れてきて歯周炎(歯槽膿漏)となります。
歯周病菌の進行に合わせて歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていきます。溶けてゆくスピードは非常にゆっくりなので多くは自覚症状がなく、痛みや歯のグラグラ、血が出るといった症状が出るまで気がつかないことが多いのです。
歯周病は、20歳を境に進行をはじめ、症状の進行が早い方は40歳代で歯がぐらつくこともあります。
50歳60歳代で久しぶりに行った歯医者さんで歯周病を宣告されて驚くパターンは珍しくありません。歯周病を早期発見・早期治療を行うことは将来歯が抜けないために必要ですので、定期的な検査に行くようにしましょう。
段階1歯肉炎
プラーク性歯肉炎が割合として最も多く、歯肉炎の状態ではまだ歯槽骨は破壊されていません。
薬物性歯肉増殖は二フェジピン(高血圧の薬)、フェニトイン(痙攣の薬)、シクロスポリンA(免疫抑制の薬)の副作用で起こる場合があります。これらの薬を服用していて歯ぐきが増殖している場合は担当の先生と相談して副作用の少ない薬への変更を行うこともあります。
歯茎の腫れや増殖は徹底したプラークコントロールにて症状の緩和や再発防止が期待できます。
段階2軽度歯周炎
歯肉炎と比べて歯ぐきの腫れが大きくなり、周囲組織が破壊され始めた状態です。歯周ポケットの深さは3~5mm程度で、出血やうみが出始めます。
段階3中等度歯周炎
歯ぐきはさらに赤く腫れ、歯磨きやりんごをかじっただけで出血します。歯槽骨の破壊が進み、歯がグラグラしてきます。また、歯周病由来の口臭もきつくなってきます。
段階4重度歯周炎
歯周ポケットが6mmを超えてくると重度の歯周病です。歯の根っこの面には黒い歯石がびっしり付着し、悪臭を放ちます。
支えがなくなった歯はグラグラして、食事にも大きな影響が出てしまいます。
①問診
今お困りの症状や過去の治療の経歴などをお尋ねします。持病によって、治療法を考慮する必要性もあります。
②レントゲン検査
レントゲン写真で、歯を支える骨がどこまで残っているか、骨が減っている原因がどこにあるかを確認し、担当の歯科医師が丁寧に説明します。
③顕微鏡検査
完備している位相差顕微鏡を用いて、実際にお口の中に歯周病菌がいるかをチェックします。歯周病菌の種類、量、活発度を参考にして適切な治療方針をご提案します。
④ポケット検査・スケーリング
歯の周りの歯肉ポケット歯周ポケットの深さを調べ、骨がどの程度減っているかを細かくチェックし、大きな歯石を取り除いていきます。
⑤必要に応じて
歯周内科治療・SRP
歯周病の細菌が多い場合は、薬による量のコントロールを行い身体に負担がかからないように注意を払い治療を進めます。
⑥評価・メンテナンス
治療前後でどのような成果が得られたのか、また再発防止のための説明を担当歯科医師から行います。
すずき歯科・矯正歯科の歯周病治療は基本的に健康保険適応ですが、通院回数をできる限り少なくされたい方、健康保険の範囲内での歯周病治療では治療困難と判断される場合には、患者さまとご相談の上、より良い治療法(自由診療)をご提案させていただくことも可能です。
日本人が歯を失う原因の第一位である「歯周病」は、自然治癒することはなく、症状が進行するに伴い治療も困難となってきます。
自分で治すことは難しいため、早期に予防することが、歯周病治療において重要です。歯科医院での歯周病治療が完了した方は、症状の再発を予防するために「メンテナンス」を受けるようにしましょう。
些細な歯周病の変化を見落とさないためにも、メンテナンス時には専門知識を有する歯科医師による定期的な歯ぐきの検査は欠かせません。
歯周病に効く歯磨き粉や洗口剤(マウスウォッシュ)、歯ブラシも市販されており、それらは歯周病がまだ進行していない方や、歯医者さんでの歯周病治療が終了した方には有効です。
ただし、既に歯周病の症状が出ている方や、まだ歯医者さんでの歯周病の治療が完了していない方は、先に歯周病治療に特化した歯科医院での歯周病治療を受けるようにしましょう。
すずき歯科・矯正歯科では、歯周病治療の専門の歯科医師が在籍しております。患者さまお一人おひとりの症状や痛みに合わせた検査・診断・治療をご提案するように心がけております。
ポケットプローブと呼ばれる器具を用いて歯ぐきの炎症、破壊の程度を調べます。
基本検査は1点法、4点法といった簡易的なものが主流ですが、当院ではより正確に把握するため6点法での検査を実施しております。
また、位相差顕微鏡で実際に歯周病菌をご覧いただけます。
まずは歯ぐき付近に溜まっているプラークや柔らかい歯石(縁上歯石)を取り除きます。歯ぐきの深いポケット内にある硬い歯石(縁下歯石)を専用の器具で取り除き、歯面を滑沢にしてゆきます。
歯周治療後はおうちでの歯ぐき専用の歯磨きの方法をお伝えします。
お掃除したばかりの歯周ポケットは治りやすい環境になっていますが、同時に食べカスなども入り込みやすい状態です。歯周ポケットの回復には徹底したプラークコントロールが大切です。
基本治療では治りきらない4mm以上の深いポケット残存や歯周病で破壊された組織を再生するために歯周外科処置を施す場合があります。
多くはフラップ手術(歯肉剥離掻爬術)といった不良肉芽を除去しポケットを減少させる手術が適用されます。
近年、急速に発展している再生治療です。
歯の状態にもよりますが、失ってしまった骨や組織を再生することができる可能性があります。
エナメルマトリックスタンパク質(EMD)を応用したものや、組織の再生を急速に促す薬剤リグロス®︎を使用します。
特定の条件が揃えば保険適応となりますが、基本的には効果のより高い材料を用いた自由診療が採用される事が多いです。
瑞穂区の歯医者・矯正歯科「すずき歯科・矯正歯科」では、重度の歯周病に対してEr:YAGレーザーを使用した治療も行っています。レーザーを歯周ポケット内に照射することで、内部の細菌を効果的に除去し、炎症の改善を図ります。また、レーザーには歯肉の切開や感染部位の除去だけでなく、殺菌・消毒・止血といった作用もあります。そのため、治療中や治療後の痛みや不快感が少なく、患者さまの負担を軽減できます。
歯周内科療法は、位相差顕微鏡でお口の中の歯周病菌の種類や数、活動の強さを確認したうえで、菌の抑制を図る治療法です。基本的な歯周病治療では完治が難しいケースでも、歯周内科療法を併用することで、治療期間の短縮や治癒率の向上を期待できます。
ストレスによる食いしばりや、就寝中の歯ぎしりなどが原因で、歯周病が悪化することがあります。
また、一部分の歯だけに過剰な噛む力が加わることも、歯周病が増悪する原因の一つです。
その場合は、歯周基本治療に加え、歯周-咬合療法を併用し進行を緩和させます。噛み合わせの不全は、原因の発見が簡単ではありません。簡単に、または必要以上に歯を削ることはせず、事前の検査を行うことが大切と考えております。
必要に応じて
すずき歯科・矯正歯科では、補綴分野(噛み合わせや被せもの)の認定医・指導医も在籍しております。
歯周ポケットが減少し歯周病が治癒した後は、再発しないよう定期的な検査とメンテナンスが必要です。
歯石は毎日しっかり磨いていても少しずつ付着してきますので、3ヶ月に1回のペースで歯医者さんで取り除いてもらいましょう。放置しているとせっかく治した歯ぐきからまた感染してしまいます。
歯についたバイオフィルム
(日本歯科医師会HPより引用)
バイオフィルムとは歯周病菌や虫歯菌などの菌による集合体のことで、歯の面にくっつくネバネバとした膜です。
細菌は単体では生き残れないため、多くの仲間が集まってコロニーを形成します。これが作られてしまうと唾液の抗菌作用やお薬の効果が大きく下がってしまい、歯周病の温床となります。
通常のブラッシングでは容易に落とすことができないため、歯医者さんでの定期的なクリーニングが必要です。
歯石とは歯肉縁(歯のはえ際)に付着する無機物と有機物でできる石のようなものです。食べかすや細菌の死骸に唾液の中に含まれるカルシウムイオン(Ca2+)が沈着してできます。
歯石には歯ぐきのふち(歯肉縁)を境界として大きく2種類に分類することができます。ひとつ目は先述したカルシウムを主成分とする比較的除去しやすい縁上歯石、ふたつ目は鉄分を含んだ歯周病リスクの高い縁下歯石です。
ご自身では取ることができないので歯医者さんでの歯石取りが必要になります。
はい、大きく分けて口腔の原因と全身の原因があります。
口腔の原因は歯並びや適合の悪い被せ物、歯周病菌の種類によってリスクが増加します。歯と歯の間がスカスカですとプラークがたまりやすく、歯周病の足がかりとなるのです。全身の原因は喫煙などの生活習慣や糖尿病などの病気が挙げられます。
喫煙と糖尿病は別項目で説明いたします。
タバコの煙に含まれるニコチンは血管を収縮させる働きがあります。
煙が充満する口腔内の末梢血管が収縮し、菌と戦う白血球やマクロファージが患部に素早く到達するのを遅らせてしまいます。
結果、菌が大幅に増殖し、歯周病を悪化させるのです。
また、歯肉の出血も抑えてしまうため発見が遅れるデメリットもあります。それとは別にヤニが歯にこびりつき黒ずんだ着色とプラークが付きにくい環境になりますので、歯周病を加速させてしまいます。
組織の再生にも影響が出るため歯周病の治療を受けても治りにくいので早期の禁煙をお勧めします。
糖尿病とは、インスリンの作用が低下して、血液中のブドウ糖が多くなる状態が続く病気です。(血糖値が高い状態)
1型と2型に分けられ、病気にかかりやすくなったり、さまざまな臓器に合併症が起こるリスクが高まる病気です。
歯周病と糖尿病は密接な関係にあります。糖尿病外来のドクターたちも、歯周病治療に注目しています。
(糖尿病と歯周病の図:日本歯科医師会HPより引用)
糖尿病の検査数値(ヘモグロビンA1c)が7%を超えると歯周病のリスクが急速に高まります。近年では『歯周病は糖尿病の6番目の合併症』と呼ばれるほどになっているのです。
糖尿病の人は、歯周病にかかりやすく、糖尿病の方が重度の歯周病にかかっている場合、糖尿病の検査値がなかなか下がらず治療が奏功し辛くなることがあります。
つまり、糖尿病にとって歯周病は、インスリン抵抗性による糖尿病自体の悪化や、噛める歯を失うことで、糖尿病の食事療法が困難になるリスクを含んでいます。
糖尿病を合併した歯周病は、歯周組織の代謝異常や口腔内の創傷治癒不全、易感染性、糖化タンパク質産生などにより、更に歯周病が悪化しやすくなります。
そして、お口の中の歯周病菌は内毒素と呼ばれる毒素を産出します。内毒素が体内に侵入すると白血球などの免疫細胞が撃退してくれるのですが、その際に出る物質(悪玉物質)はインスリンの働きを弱め、結果として血糖値が上がってしまうのです。
骨粗鬆症は、骨の強度が低くなる事で骨折を起こしやすくなる病気です。主な原因は加齢と女性ホルモンの減少といわれています。足の大腿骨などを骨折してしまったケースでは、寝たきりになることも少なくありません。
骨粗鬆症の人は、体の骨密度が低いため、同世代の人に比べて歯周病が進行しやすい傾向があります。体の骨密度と歯を支える「歯槽骨」の吸収度合いには関係があるという研究結果も出ています。例えば、骨粗鬆症の人たちと正常な人たちを3年間観察したところ、骨粗鬆症の人たちの方が歯槽骨の吸収量が多かったというデータがあります。
(Geurs NC,Lewis CE, Jeffcoat MK.Osteioirisus and oeriodontal disease profression.Periodontal 2000 2003;32:105-110より)
歯周病の1番の原因は、歯周病菌ですから、歯周病治療の完了した方は、治った後もその歯周病菌の巣であるプラークを最大限に減らした状態のまま維持することが大切です。
一人ひとり歯の生え方や生えている方向は異なるため、磨き方も変わってきます。
また、歯周ポケットの深い場所はデンタルフロスや歯間ブラシなど補助的清掃器具・特殊な清掃器具を用いる場合があるため、正しい清掃方法は、歯科医院で歯石除去を行なった担当歯科医師に直接レクチャーを受けるようにすると良いでしょう。
歯肉炎や歯周病により歯ぐきが腫れて痛みが出ることがありますが、それだけでなく、間違った歯磨きの仕方が原因で歯ぐきが傷つき痛くなる事があります。
毛の硬い歯ブラシを好んで使ったり、グリップ持ちをして左右上下に荒っぽくゴシゴシこする磨き方は控えるようにしましょう。鉛筆持ち(ペングリップ)にしていただくことで適切な圧力で磨くことができます。
磨く際も大きなストロークではなく、1~2ミリずつ小刻みに磨くことが大切です。これをスクラビング法といいます。
口臭と一言でいっても様々な種類、原因が存在します。主な原因にとして次の5つが挙げられます。
一番考えられるのは歯周病によるものです。
歯周病の原因である歯周病菌が代謝の過程で産生するメチルメルカプタンやジメチルサルファイドといった成分がイヤな臭いの原因です。分かりやすく言うと、ばい菌が出すおならのようなものです。
治療には歯周病治療が必要です。
むし歯で穴が空いてしまっていたり、歯と歯の隙間が大きく食べ物が詰まったままになっていると、食べカスが時間の経過とともに腐敗する事で臭いを放ちます。
適切なブラッシングやむし歯治療が必要になります。
にんにく、ニラ、発酵性食品などのにおいの強い食品を食べたことによるものです。アルコールやタバコも口臭の原因となります。
こちらはお口の中がきれいでも臭う場合があります。
糖尿病や、消化器系の病気などで口臭が出る場合があります。歯周病でなくお口の清掃もできていても臭うことがあります。
特に口臭はなく、生理的範囲内のものですが、ご本人が自分の口の臭いが気になってしまっているものです。特徴として、人に指摘されていないが臭うのではないかと心配されている方に多いです。
すずき歯科・矯正歯科では口臭の有無を判定する装置も用意しております。
口臭の原因は、お口の中の細菌によるものが多く、歯をよく磨く人でも1000億、あまり磨かない人は約5000億の細菌がお口の中にいます。
増えた細菌は、お口の中の剥がれた粘膜細胞や食渣などを発酵させ、その時に出るガスが口臭となります。
また、マスクを長時間することで口呼吸が増え、その結果ドライマウスにもなりやすくなります。乾燥したお口の中は、細菌の増殖を助長します。
根本的に口臭を解決するには、細菌の数を減らすこと。
お口の中の細菌は、歯茎や頬の粘膜だけでなく、舌の上や歯の上にも存在しており、約700種類の細菌が存在しています。
歯の表面積はお口の中の約25%を占めており、そこをきちんとケアすることが一番大切です。(歯周病の項目をご参照ください)
その上で解決しない場合は、歯茎、頬粘膜、舌など残り75%をケアすることを検討しましょう。
その場合は、歯ブラシだけではなくその人そのひとに合った補助清掃道具や洗口液を用いるのも有効であると考えます。
※1
Yanli Huang , Jin Zeng , Guoqing Chen , Xudong Xie , Weihua Guo , Weidong Tian
Microbes and Infection, 23 Aug 2016, 18(12):804-812
DOI: 10.1016/j.micinf.2016.08.002
PMID:27565999より引用
歯周病は、歯ブラシだけでの改善は難しいことが多いです。歯科医院での専門的な歯周病治療が必要な場合がありますので、ご自身の歯を支えている骨の状態も含めて、歯医者さんに相談しましょう。
歯肉炎は、歯茎に限定した炎症が見られるものを指します。歯周病は、歯茎だけではなく歯を支えている骨やその周りの組織まで炎症が波及し、重症化すると歯がグラグラして抜けてしまうものをいいます。歯槽膿漏や歯周炎は歯周病の別の呼び名です。
歯石の量によって治療回数が変わります。歯石の量が少なければ1回のクリーニングで済むことがありますが、歯ぐきの中に歯石が隠れている場合には、麻酔をして何回かに分けて治療を行います。保険治療では1日で行える歯石除去の歯の本数に制限があるため、お仕事の都合等で1日で終わらせたい方は保険外の歯周病治療を選ばれると良いでしょう。
生理的な口臭の範囲を超えている場合は、原因に対してそれぞれ対処していく必要があります。歯周病が原因で起こる口臭の場合には、歯周病治療が口臭対策として有効でしょう。詳しくは、コラム「口臭」をご覧ください。
歯周病予防は、歯科医院での定期的なメインテナンスと歯石取りが有効です。歯周病治療も、洗口剤では歯周病の原因を除去できないため解決は難しいでしょう。
歯科医院での歯周病治療が終わったら、薬用成分の入ったものを使うと良いでしょう。状況によって適した歯磨き粉は異なるため、歯周病治療を行っている歯科医師・歯科衛生士に相談してください。
一度下がった歯茎や骨は、自然に戻ることはありません。病状に合わせた治療を行い、今ある歯茎を大切にするようにしましょう。保険適応外で歯肉退縮をした箇所に行う歯肉移植手術もございますが、範囲と適応症例が限られます。