歯の夜間ケア:寝る前のルーティンと注意点。
名古屋市瑞穂区の歯医者「鈴木歯科クリニック」歯科医師の鈴木良典です。
みなさん寝る前の「正しい虫歯予防法」をご存知ですか?
歯の夜間ケアは、健康な歯と口の中を維持するために非常に重要です。
歯を磨くタイミングは?食事してすぐ寝ると虫歯になりやすい?
など、今更聞けないこのテーマについて、鈴木歯科クリニックでは、普段定期検診にいらっしゃる患者様に詳しくお話ししておりますが、
今回は、簡単バージョンの説明をこちらのコラムでお話しさせていただこうと思います。
歯間ブラシまたは糸を使用
歯間ブラシまたはデンタルフロス(糸)を使って歯と歯の間のプラークや食べかすを取り除きます。歯間ケアは虫歯と歯周病の予防に役立ちます。
ポイントは、歯ブラシの前に行うことです。
歯ブラシより先にデンタルフロスを行うことで、歯と歯の間にもフッ化物が行き渡りやすくなり、虫歯予防効果が上昇します。
歯磨き
- 歯ブラシを用意します。人によって適切なブラシがありますので、詳しくはかかりつけの歯科医院で歯科医師や歯科衛生士に自分に合っている歯ブラシを教えてもらってください。歯科医院に行くのが少し先の予定の方は、「タフト24 毛の硬さ ふつう」など一般的な形の歯ブラシを用意してください。
- 歯磨き粉をつけます。フッ化物入りの歯磨き粉を選ぶことがおすすめです。フッ化物は虫歯予防に効果的です。
- 歯ブラシを歯の表面に45度の角度であて、歯茎から歯の先まで優しくブラッシングします。(スクラビング法)
- 上下左右、内側と外側の歯面を忘れずにブラッシングしましょう。成人は、奥歯が特に磨き残しが起こりやすい場所です。
- 柔らかめの舌ブラシで舌も優しく磨いて口臭を予防しましょう。
磨いた後、しっかり水でブクブクうがいをしてしまうと、虫歯予防効果のあるフッ化物が流れてしまいますので、少量の水で濯ぐ程度にしてください。
磨いた後1度はしっかりゆすぎたい方は、濯いだ後にもう一度歯全体にフッ化物を塗り薬のように塗るようにしてから、再度少量の水でゆすぎましょう。
寝る前の飲食物
寝る前に食事や甘い飲み物を摂ると、口の中の細菌が歯に害を及ぼすことがあります。
寝る前の60〜90分前には、食事(夜食含む)や飲酒を終えるようにしましょう。
食べたり、お茶や水以外のものを飲んだりしてすぐに寝ることは、できる限り避けてください。歯ブラシをしていたとしても、お口の中が虫歯をつくりやすい状態になっています。
歯ぐきのマッサージ
歯がない(無歯顎)の方で、ご高齢の方は、歯ぐきのマッサージをするようにしましょう。
脳の活性化が期待できます。
歯がある方でも、行っていただいて構いません。される場合は、歯を傷つけないように湿潤状態で丁寧に行ってください。
唾液腺のマッサージ
お口が乾燥しやすい方は、お風呂上がりに唾液腺のマッサージをすると良いでしょう。唾液は、乾燥から守ってくれるだけでなく、虫歯をつくりにくい環境づくりにも良い影響を与えてくれます。
正しい歯磨き粉の選択
虫歯予防で、こちらが1番重要な役割を担っています。
歯がある方は、虫歯予防効果の高い歯磨き粉を選んで買うようにしてください。
こちらは、別のコラムにて詳しくお話ししておりますのでぜひご覧ください。
歯を磨くタイミング
食後20分あける必要はありません。20分あけることで磨き忘れる方が多く発生した事例がありますので、忘れるくらいなら、食後すぐに磨いてもOKです。
私は食後に磨いて、寝る前にももう1度磨くようにしています。
磨いた後〜就寝まで
歯磨き粉が流れない状況を作ることが大切です。(お口の中に留める)
ただ、食事をしてから寝るまでの間にお水を飲むこともあるでしょうから、その場合の理想は、食後に1回フロス&歯ブラシ(フッ化物歯磨剤あり)を行い、寝る直前にフッ化物をお口の中全体に浸透させる目的で再度歯磨きを行う。
と良いと考えられます。
まとめ
磨き残しがないようにすること、フッ化物をしっかり効かせることがポイントでしたね。
ちゃんと磨けているかどうか、虫歯がないかどうかをかかりつけの歯科医院にて定期検診受診をするようにしてください。
鈴木歯科クリニックでは、定期検診の初診受け入れをしております。よろしければご予約ください。
いかがでしたでしょうか?鈴木歯科クリニックでは、みなさまの健康に関わる情報を発信しております。
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